不正に利用される可能性も

コンビニにからなら24時間発送ができて、とにかく便利な宅急便も、時にはトラブルの原因となることがありますので注意が必要です。
宅急便の中でも大手として知られる「ヤマト運輸」では、ヤマト運輸を装ったなりすましサイトや、ヤマト運輸から送られてきたかのような迷惑メールについて注意を喚起しています。
メールやサイトだけではなくて、セキュリティに必要な認証番号を引き出そうとする電話がかかってきたという苦情も寄せられています。

ヤマト運輸になりすましたサイトやメールに記載されているURLをクリックすると、コンピューターウイルスに感染する危険もあります。
また、個人情報を入力するように要求するサイトに誘導されるケースもあります。
このようなサイトで個人情報をうっかり入力してしまうと、不正に利用される可能性がありますので大変危険です。

騙されないためには

このような詐欺に騙されないためには、十分な注意が必要です。
なりすましのEメールは、一見すると本当にヤマト運輸から送られてきたかのような印象を受けることが多いので、パッと見ただけではなりすましであることに気がつかないことも多いものです。
送信元を見ても「ヤマト運輸株式会社」あるいは「ヤマト運輸」と記載されていますので、特に怪しい感じがしません。

騙されないようにするためには、とにかく送られてきたメールのURLを容易にクリックしないことが肝心です。
スマホで宅急便の送り状を作成することが多い人、あるいは宅急便の到着情報をチェックすることの多い人は、アプリをインストールするなどしてwebブラウザは極力使わず、なりすましのサイトに引っかからないようにしたいものです。

「再配達料が100円かかる」などといったような内容のメールを受け取ったら、間違いなくフィッシング詐欺ですので、絶対に引っかからないようにしましょう。
不明な点は最寄りのヤマト運輸営業所に直接赴いて明らかにすることをおすすめします。

佐川急便でも同じようなケースが発生している

このようなケースはヤマト運輸だけではなくて、佐川急便などでも起こっていますので、宅急便全般のメールやなりすましサイトに注意することも大切です。
2023年3月15日に佐川急便が発表したお知らせによれば、佐川急便を装った迷惑メールが届くという問い合わせが急増しているということです。

フィッシング詐欺対策としては、佐川急便では「EV-SSL証明書」を導入しています。
これによって、アドレスバーの鍵マークの横に「サイトを運営する組織名」の名称が表示されます。
表示されない場合にはフィッシング詐欺ということになります。
アドレスバーの鍵マーク確認方法については 、佐川急便のホームページでチェックすることができます。