あまり褒められたものじゃないが、僕はニートである。
いや、正確にいうとつい1ヶ月前までは働いていたのだが、その会社が潰れてしまい、自動的にリストラとなってしまったのである。

僕は25歳にして知った

僕が働いていたのは小さな印刷会社だったのだが、客を大手のデカイ企業に取られてしまったことが倒産の原因。
最初は、取引先の企業の1つが大手の会社に乗り換えただけだったのだが、なぜかそこからどんどん客が流れ始め、最終的にやっていくことができなくなってしまった。
踏ん張ろうと思えばもう少し踏ん張ることもできたと思うが、社長は既に70歳を越えたおじいちゃんで、1人息子も「家業?何それ美味しいの?」という感じで海外に羽ばたいてしまった為、「この辺でやめとくか」と倒産を決めたのである。
従業員も大方がベテランの年寄りばかりだったし、若いのと言えば僕くらいのもんだったので、1人の反対も受けることなく、アッサリと会社は廃業を決めた。
「会社と言うものは勝手なものである」と言うことを、僕は25歳にして知った。

さて、会社が倒産した後であるが、僕は自宅のアパートでニート生活を送っている。
本当は、前の会社から「働く先を紹介しようか?」などと言うありがたい申し出もあったのだが、僕は別に印刷業界に特別な思い入れがあった訳でもないし、紹介された先がまた倒産しても叶わない。

生活が成り立つから不思議

次に働くときは別の業界にしたいという思いもあり、その申し出は丁寧に断った。
とは言え、新しい就職先のめどがたっていたわけでもないので、就職活動を真面目にしなかった僕は、なんとなくニーと生活をしているのであった。

僕はあまり趣味もなく、地味な生活をしているので、今までの生活の中でもそこそこ貯金していた。
半年くらいは働かずにいてもしのげるので、しばらくはこの生活を続けても良いかな?と思っている、
正直言って、倒産した会社の後始末などで疲れたこともあり、ちょっとのんびりする時間も欲しかったのだ。
ニート生活をしていると、だんだん外に出るのが面倒になり、「いかにして家での生活を快適にするか」を考えるようになった。
これが、現代は外に出なくても生活が成り立つから不思議である。
外に出なくたって、ちゃーんとご飯は食べられるし、趣味だって楽しめるのだ。

ニートが外に出ないで生活をするなんて、はっきり言ってあまり褒められたものではないが、ここで僕のニート・ライフの一部を記述してみようと思う。
書いてはみるけれど、くれぐれも真似はしないように!