汚い家では心も落ち込む?心とゴミ部屋の関係性

飲食のゴミや宅配物のダンボール、脱ぎ散らしたシーズン外の衣服、出しっぱなしの本や文房具、機材類……1つ1つは大した手間なく片づけられるはずなのに、気がつけばどこから手をつければいいかわからないほどのゴミ部屋になってしまう経験はありませんか?
ゴミ部屋には衛生的な問題や不便さという問題もありますが、そもそも片付けられないのは「物を買い、溢れた物に埋まることで心理的な不安を埋めようとする」という代償行為めいた心理が働いているという説があります。

さらに親や上司など、他人の評価に縛られて抑圧されてきた経験が強い人も、「うまくできない」ことに着手するのをためらいがちです。
他にもさまざまな心理的な問題が積み重なることで片付けが出来なくなる、イコールゴミ部屋の完成と維持につながってしまいます。
心と部屋の汚さには、切っても切れない関係性があります。

ただし裏を返せば、「買う量<処分する量」を維持できれば部屋はどんどん片付いていきます。
そして小さなことからでも部屋の片付けが「できる」と、その成功体験は次の片づけへのモチベーションになっていき、片付いた部屋で過ごせば心も落ち着いていくものなのです。

期間設定と日々の小さなゴール!2週間かけてゆっくり不用品処分&掃除

まず2週間、期間を区切って「買う量<処分する量」を心掛けてみましょう。
家の掃除を進めていくには、やみくもに片づけ始めるよりも、「どこを」「どれだけ」掃除するかを決めておくのがポイントです。
この目標は「このスペースを完全にキレイにする」といったあやふやで大きな目標にはせず、「この棚を整理する」「ゴミ袋を〇個作る、ゴミの日に〇個出す」といった小さな目標から始めましょう。

多くの場合、「片付かない」ことには「収納スペースがそもそも足りていない」ことが原因として付随しています。
断捨離の精神で、使っていない・着ていないものは捨てる強い心を持つ、もしくは収納用品を増やす、このどちらかの対処を取るか考えておきましょう。

特に目につきやすい、移動の導線への影響も大きい床周りが片付くと、部屋の印象は大きく変わります。
掃除用品以外の物を増やさずに「小さな片づけ」のゴールを繰り返していけば、次は床掃除、埃掃除といった「清掃」のフェーズに進むことができます。

仕上げの清掃で家をピカピカに!

床に散らばる細かなゴミや水周りの水垢、コンロの油汚れ、窓や棚の埃汚れは、普段は気にならなくとも、その部屋の印象をくすませている要因です。
これらを掃除して清潔に磨き上げると、目に見えて「汚れたものがキレイになる」達成感が得られます。
こちらも「今日は水垢だけ磨いてピカピカにする」と小さなゴールを作っていき、順々に達成して家中ピカピカにしていきましょう。