2018年より大流行をし始めたVR
2018年はVR元年と言ってもよいほど爆発的な流行が起こった年でした。
もともとVR(バーチャルリアリティ)はコンピューターが一般向けに使用されるようになったのとほぼ同時期にしくみが知られるようになった技術ですが、ぞの実現にはまだまだ時間がかかると思われてきました。
しかしついにここ数年の間に世界的に技術が大きく向上したこともあり、ついに安価に個人がVRの技術を実感できるようになりました。
個人で利用をするときには「ヘッドマウントディスプレイ(HMD)」というゴーグル型のデバイスを取り付けて行うのですが、これにより目に見える世界が現実とは全く違うものを再現することができます。
HMDは現在数多くの企業から製品が販売されており、日本国内ではソニーの「PlaystationVR」や、Facebook社の傘下にあるOculusVR(オキュラスVR)社や、HTCの「HTCVive(エイチティーシーバイブ)」といったものなどが代表的です。
Googleからも「DayDream」といったVR技術が開発されており、対応して使用可能なスマートフォンも登場していることから、今後はよりスマートホンなどのデバイスとVRとの距離が近くなっていくことが予想されます。
これまではVRというと「PlayStationVR」に代表されるようなゲーム内での臨場感を高めるために使用されるアミューズメント要素が大きかったのですが、より技術が向上していくにつれて実際の産業にも応用される例が増えてきました。
最近では不動産会社が販売するモデルルームをVRで体験できるようにしていたり、医療現場や教育現場でも導入シーンの可能性が模索されています。
ただ当面のところエンターテインメントで広く導入されていることが多いようで、例えばYouTubeの動画閲覧で360度自由な角度から視聴ができるようにしているものがあるなどとりあえずVRを体験してみたいという人にはそうしたところから見てみるのがおすすめです。
ちなみにYouTubeの動画をVRで視聴するためには、「VR CRUISE」や「VR Tube」といったような無料のアプリケーションを通して行うようにします。
VRでできること
VRが爆発的に人気となったきっかけの一つが「VRカノジョ」という仮想空間で理想の彼女と付き合うことができるようにしたアプリです。
「VRカノジョ」は、それまでも存在していた恋愛シミュレーションゲームをVRを使って再現したというものですが、それまでにない臨場感にVR技術もここまで来たかと感じた人も多いようです。
東京ゲームショウなどでもVRを使ったコーナーは大人気となっており、シートに座ってHMDをつけただけで、まるで本当にジェットコースターやお化け屋敷に入ったかのような体験ができるということでかなり話題になりました。
VRを使ったサービスの今後としては、医療の現場において研修医に手術の体験をしたり、教育では擬似的に海外に出かけることで語学の学習をしたりといったようなことでの導入が研究されています。