置き配とは

コロナ禍以来、宅配サービスを利用する人は以前と比べて格段に増えました。
テレワークを導入する会社が増えたこともあり、おうち時間が増えて外出する機会が少なくなり、宅配サービスを利用するようになった人も多いことでしょう。
出かけなくても必要な品物を家まで届けてくれる宅配は、確かに便利なサービスです。

ところが、「今日は宅配が来るから出かけられない」といった悩みを持つ人がいることも確かです。
国土交通省が令和2年に実施した調査によれば、宅配の再配達率は11.4%にものぼっています。
ちょっと出かけたすきに宅配が来てしまったというケースも少なくないため、再配達を予防するために「宅配BOX」や「置き配」などの利用も推奨されています。

置き配というのは、玄関前や車庫、メーターボックスなど、消費者があらかじめ指定した場所に宅急便を届けてもらうサービスのことです。
たとえ不在時でも置き配で場所を指定しておけば、再配達の手続きをする手間もなく手軽に荷物を受け取ることができて、大変便利です。

置き配のメリット・デメリット

置き配では、在宅している場合でも非対面で荷物を受け取れるというメリットがあります。
コロナに敏感な人はできるだけ人との接触を避けたいと思うものですが、置き配であれば配達員と対面する必要もありません。
また、宅配日に急な用事ができた場合にも、置き配を指定しておけば配達時間帯を気にすることなく外出することができます。

ただし、置き配にもデメリットがまったくないわけではありません。
玄関前を置き配の場所にした場合、盗難の可能性がないとは言えません。
また、雨の日などに玄関前に置き配をしてもらうと、品物が雨で濡れてしまうことも考えれます。

置き配でトラブルを回避するためには、玄関に宅配BOXを設置しておくのがいちばんです。
宅配BOXの中には設置工事の必要がないタイプのものも多数市販されていますので、用途に合わせて形状やサイズを選ぶといいでしょう。
集合住宅で置き配が難しい場合には、コンビニ受け取りを利用することをおすすめします。

置き配を実施しているサービス

国内では、大手の宅配会社が置き配に対応していますので、上手に利用したいものです。
置き配に対応している主な配送会社は「日本郵便」「佐川急便」「ヤマト運輸」「Amazon」「楽天」などです。

日本郵便では書留郵便物やゆうパックについても置き配を実施していますが、サービスを利用するためにはあらかじめ「指定場所配達に関する依頼書」を提出しておく必要があります。
ネットショップで販売されている「置き配バッグ・OKIPPA」を購入して設置すれば、依頼書の提出を省略することも可能ですので、忙しい人はぜひ利用したいものです。